特に注意すべき副作用 全身の副作用
[編集協力]
鈴木 一史 先生 東京慈恵会医科大学 腫瘍・血液内科 講師
舟木 俊成 先生 日本赤十字社医療センター 眼科 部長
血小板減少症、出血
ブーレンレップを投与すると、血液を固めるはたらきをしている血小板が減ることがあります。血小板が減ると、出血しやすくなったり、血が止まりにくくなったりします。
よくみられる症状
- 手足に赤色または紫色の点状の出血がみられる
- 青あざができやすい
- 鼻血や歯ぐきなどからの出血がみられる など

注意すべき症状
- 黒い便が出る、吐いた物に血が混じる
- 突然の頭痛・吐き気・意識の低下 など
感染症
ブーレンレップを投与すると、感染症(肺炎、上気道感染症など)にかかりやすくなります。
よくみられる症状
- せき、たんが出る
- 息苦しい、息切れする
- 鼻水やくしゃみが出る
- 発熱 など

貧血
ブーレンレップを投与すると、赤血球やヘモグロビンが減ることがあります。ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ役割をしているため、ヘモグロビンが少なくなると全身が酸素不足となり、頭痛やめまいなどの症状があらわれやすくなります。
よくみられる症状
- 顔色が悪くなる
- 疲れやすい、だるい、息切れする
- めまいがする、ふらつく
- 頭痛 など

白血球減少症、好中球減少症、リンパ球減少症
ブーレンレップを投与すると、白血球(主に好中球)が減ることがあります。好中球が減ると、細菌などに対する体の抵抗力が弱くなり、感染症にかかりやすくなります。
よくみられる症状
- 突然の高熱
- 寒気
- のどの痛み など


副作用が疑われる症状があらわれたり、いつもと違うと感じる体調の変化があらわれた場合は、すぐに主治医・看護師・薬剤師に相談してください。